ラベルシールを検討する際、防水の仕様が必要なケースがあります。
例えば冷蔵庫や冷凍庫に入る食品や飲料のラベルです。
このような防水が必要とされる場合、ラベルシールの仕様はどの様になるのかについて解説します。
冷蔵庫、冷凍庫に出し入れする商品
水分は表面と、糊面から侵入する
防水について考える時、ラベルの表面については考え安いのですが、実際は糊面からも侵入してきます。
特に、冷蔵庫から出した後の結露の場合はそれが顕著に表れます。
その水分をラベルが吸収することによって、ふやけたり、印刷に影響したりします。
冷蔵庫から出してすぐに使い切る商品なら問題にはなりにくいと思いますが、何度も出し入れする商品ですとラベルがボロボロになってしまい、場合によってはブランドイメージを棄損することも考えられます。
このように使われる場合、ラベルは紙ではなく「樹脂」を強くお薦めします。樹脂でしたら水分を吸収しませんのでふやけたりボロボロになったりすることはありません。
ただし、表面が濡れた状態で擦る可能性がある場合は印刷が剥がれる場合があります。このような場合は、表面にPPとよばれる保護膜を貼り付けるのが一般的です。
表面に水分がかかる可能性があるラベル
樹脂製のラベルを用意するほどではないが、多少水分がかかる可能性があり、すぐに拭き取られると想定される場合は紙製のラベルに表面にPPとよばれる保護膜を貼り付け表面を守るのが一般的です。
一見、光沢紙は防水性がありそう
光沢紙など、表面加工されているラベルは、一見、多少の防水性がありそうに思えますが、所詮、素材は紙です。紙である以上、吸水性が高いので水分は吸収してしまいます。
耐水加工された紙ラベル
最近では紙でできた耐水ラベルというのが販売されています。
残念ながら弊社では取扱がありません。
紙である以上、前提条件があるはずですので、取扱説明書をよく読んでお使いください。
ラベルシール市場の耐水フィルム
社内で防水性のあるラベルシールを作りたいとお考えのお客さまに、ラベルシール市場でも耐水性のラベルシールを提供しています。こちらはユポをベースとした樹脂製のフィルムでレーザープリンター専用です。洗濯機のようなラベルにとっての劣悪な環境でなければ耐水性のあるラベルシール用紙です。ただし、レーザープリンターとの相性の問題があります。ラベルシール市場ではご購入の前にサンプルをお送りさせていただいて、お客さまのレーザープリンターでお試し頂いた後に商品が気に入っていただけましたら販売させていただきます。是非ご検討ください。
ラベルがもたらす思わぬデメリット
ラベルにはコストをかけたくないと考えるのは一般的な考えでしょう。
特に経営者がコストという視点で考えるとき、それは顕著だと思います。
しかし、市場に出回った商品のラベルが水でふやけたことにより破れたり印刷された内容が判読できなかった場合、思わぬ落とし穴にはまることがあります。
- ラベルが読めなかったために使用方法を誤り事故が発生する。
- 剥がれたラベルが他の商品などに貼りつき商品価値を傷つける。
- 商品は良くても剥がれたラベルを見たお客さんが残念に感じる。
ラベルにコストをかけろと言うつもりはありませんが、ふさわしくない使い方をすることで、お客さん離れを招く可能性は十分に考えられるため、少し気にしていただけましたら幸いです。